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2015年12月

2015年12月27日 (日)

木の文化で町づくり・・・当麻町

北北海道圏内で「森林と木材」を反映した町づくり、といえば象徴的な存在が下川町。全国にその知名度を広げているが、ここ数年前から当麻町が「木の文化で町づくり」を詠い、公共建築物を主体に、積極的な施策推進が話題となって視線が向けられてきた。

町長の感性一つ、といったことが地域の振興、発展にクローズアップされている形で、古くからの地域産業である農業に加えて、今度は「森林・木材の文化が当麻を創る」とでもいうが如き発信力は、注目と期待が高まる。
その当麻町が今度は13億円の事業費で木材を主材とする役場新庁舎建築の方針を公表した。

町政の推進に地元森林組合の機能をフルに活かした地産地消の考え方で、これまでに公営住宅の木造化を複数の団地で推進しているのを始め、保育園の大断面構造採用や公民館の木造化新築などで、林野庁長官賞を受賞するなど、さらには町内への移住者に対する新築住宅への250万円の提供による住民拡大施策を展開。100万円以上の「ふるさと納税」への返礼品には、ミズナラで製作した高級椅子を贈るなど、目的に適切となれば積極的に木製品特化ともいってよい「木材文化」が登場する。10点用意した納税者への返礼ナラ材椅子も、本州の人も含めて人気は上々だと聞く。

現在の3階建て庁舎とほぼ同規模とされる新庁舎は、木造木質化で町のシンボリックな存在となる模様。一般財源に基金や町債などでまかなわれる建築は、新年春頃に住民への経過説明会を持ち、再来年の着工を目指すという目標の模様だ。
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老朽化の左側・現庁舎が新庁舎となる。
(右端は木造化で完成ほやほやの公民館)

北日本木材の人事

広葉樹の専門メーカー・旭川市の北日本木材株式会社は、先頃開催の定時株主総会並びに取締役会で代表取締役社長・髙原郷氏が退任。後任に選任された新社長は「新しい陣容で一致協力、社業の発展に努めたい」としている。
  • 新陣容以下の通りー
代表取締役社長    ~桜井 範明氏(昇任)
取締役山林部長    ~林    伸明氏
取締役営業本部長  ~喜多 杉寿氏
取締役営業企画担当~髙原 昌央氏
取締役                   ~杉山  智城氏(新任)
監査役                   ~西大條 精一氏
取締役営業本部長の田中義一氏は退任し、営業部付参与に就任した。

2015年12月21日 (月)

北海道銘木市旺盛な買い気で盛会

旭川銘木会館で18日行われた391回北海道銘木市売(主催・旭川林産協同組合ー髙橋秀樹理事長)は、今の原料事情から先行きの更なる不足感を背景に、売れ行きは好調な展開となり、ロット椪の完売に加えて単椪も主要樹種を中心に完売近い売れ行きで、最終の元落も2.4%の低率となった。
降雪不足による造材作業の遅れ、外材入荷の激減などから各企業のとりわけ工場原料に対する買い意欲の高さが際立つ展開に終始した。前日2日間の熟視検品の評価を反映させるも「思うようには取れなかった」という応札者の声も聞かれた。
出品材は官材(国有林)広葉樹268.23m3、針葉樹10.5m3で、網走西部、十勝東部、日高北部、日高南部、石狩、網走中部、網走南部、網走西部紋別支署、留萌南部、留萌北部、上川北部、十勝西部、空知、十勝西部東大雪支署の14署の出品。外材はロシアタモ、米材など48m3に民材合わせた総量2,765m3。6物件に銅賞がついた。

単椪もロット杯も総じて高い価格はセン、ナラ、ザツカバ、メジロがほぼ完売状態。ほかタモ2.6%、マカバ6.4%、ニレ6.4%。やや多めはキハダ、イチイ、カツラ、シュリなど一部。
  • 総体の結果
 総売上額131,763,273円
 平均単価       48,837円
 単椪単価       50,882円
 ロット単価      24,749円 
  • 官・民別
    官材の単椪   45,897円
         ロット  24,749円
   民材の単椪   52,117円
       ロット   24,749円
  • 主要樹種最高値 
タ モ~(3.6×52銅賞・昭和木材) 200,000円 山田木材工業(旭川)
     タモの大台約20口は昭和木材の出品 
マカバ~(3.4×80・石狩署) 439,000円 平野木材(岐阜)
セ ン~(3.4×72銅賞・王子木材緑化) 440,000円 山下木材店(小樽)
ナ ラ~(3×58銅賞・王子木材緑化) 211,100円 昭和木材(旭川)
ニ レ~(2.4×74・日本製紙木材) 89,000円 平野木材 
  • 買上上位5社
昭和木材   ~329.9m3  @51,543 買上額17,013,143円
北日本木材~286.9m3  @54,214  買上額15,558,430円
北見木材   ~200.8m3  @53,164  買上額10,676,096円
髙橋木工場~246.9m3  @41,786  買上額10,319,449円
物林          ~263.5m3  @34,121  買上額  8,992,003円
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入札会場
 
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第一展示場
 
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第二展示場
 
 
 
 
 

2015年12月13日 (日)

12月の北海道銘木市は18日(金)

旭川林産協同組合(髙橋秀樹理事長)が主催する「北海道銘木市」・12月18日(金)に開催の第391回は、総本数9,742本、椪数にして3,156口、総材積2,765m3を展示する銘木会館で行われる。16日と17日の二日間は、参加者の下見検品。
  • 展示材内訳
  • *官材~単椪  広葉樹 483.388m3
                          
    針葉樹  10.574m3
                             
    計    493.962m3
               ロット椪広葉樹164.949m3
  • *民材~単椪  広葉樹2,032.470m3
                         
    針葉樹    27.445m3
                            
    計    2,059.915m3
                   ロット椪広葉樹   46.174m3
  • 国有林の管理署別出品数量は、空知14m3, 石狩48,3, 日高南部82m3, 日高北部96m3,      十勝東部105m3, 十勝西部15m3, 十勝西部東大雪4m3. 網走西部159m3, 網走西部紋別18m3, 網走南部23m3, 網走中部44m3, 上川北部15m3, 留萌南部20m3, 留萌北部16m3,
*外材~全体の10%・48m3で、ロシアタモ26m3, ウォールナットなど22m3。
特徴としては、太目のマカバ材、セン、ニレ、イタヤ、メジロの良材。シナに経木適材、イチイの直材など。

2015年12月 9日 (水)

下川町が地方創生セミナー・東京で開催 

「環境未来都市」に選定され、森林を核に据えて環境/経済・社会の三つの新たな価値を創出する地域として、全国から注目の北海道下川町が、これまでの取り組みをベースに都市と企業の連携による新たな価値創造で、日本の活力向上にチャレンジする一環として12月10日、東京の有明セントラルタワー4Fの東京コンファレンスセンター・有明で「森林×企業」で日本の活力を生み出す「未来共生シンポジウム」を開催する。
谷町長のシンポの趣旨を含めた開会後
2氏の講演 
「地域資源を活用した地方創生」
 ~環境ビジネスから、未来社会を創るビジネスへ~                                                               環境省大臣官房長(下川町地方創生コンシェルジュ)
                                                   *「下川町の取り組み紹介」
 ~森林を作り、森林を創る~ 
下川町環境未来都市推進課長の講演  
  • パネルディスカッションでは、団体・企業からのプレゼンのあと、「都市・企業との連携による新たな価値創造」をテーマに意見が交わされる。パネリストは、下川町の長岡課長のほか、NPO法人森の生活・代表、フプの森・取締役、下川レストランファミリー・管理購買部長、NPO法人・しもかわ観光協会・事務局長の各氏。コーディネーターは、日経BP環境経営フォーラム事務局長。このほか企業誘致・企業とのマッチング・移住促進・商品紹介なども行われる。 
  • 人間の営みに様々な恵みをもたらしてきた森林も、環境破壊や資源枯渇といった危機への認識が広まるにつけて、森林の再発見、植えて育てて節度をもって利用する機運が高まっている現代の社会観。祖の主体は、地域住民やNGOばかりでなく、企業もまた、重要なプレーヤーとして活動を始めている。
森林の町・北海道下川の新たな地方創生の取り組みと、可能性が全国へ展開される機会になると期待される。 
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森林に囲まれた下川町                     
                                                                                                       

2015年12月 5日 (土)

緊張感で災害防止を

森林産業界には厳しい冬場期となった。
危険と背中合わせの冬の現場は、災害防止への緊張感が最も高まる時節・・・特段の警戒が欠かせない当たり前のことを再発信し、警戒心を求めたい。絶対に「災害を出さない、出させない」 ことを強く肝に銘じたい。
  • 「気を付けてやれよ」・・・単なる形式型から、極めつけは「ウチの会社は大丈夫だ」・・・こんな乱暴なリスク無担保型まで、姿勢は種々としても『命』の尊さを真面目に、足らずば真摯に、人間回復への有り様を再考したい。
  • 今年1月から現在までに
  • 造材作業関連~全国で死亡災害24件 、北海道4件
  • 木材製造関連~全国で5件、        北海道0件
  • 全国都道府県で最大件数となる重大災害の4件は、宮崎、高知と北海道の3道県。北海道は不名誉な仲間入りに甘んじてしまった。これでいい筈がない。事業体皆さんの責任は重かつ大であるとの意識を求めたい。
  • 林業・木材製造業労働災害防止協会(東京本部・佐藤重義会長)は、「林業死亡災害多発警報」を発令し、北海道支部(松原正和支部長)に通知があったと聞く。道でも北海道労働局、北海道森林管理局、道森連など関係機関と協働で林災防北海道支部の再発防止対策に協力して取り組むとしている。
  • 道内での4件の死亡災害は、「かかり木が同時に倒れて下敷き」「長さ8m,径30㎝伐倒トドマツの下敷き」で、最も多発する伐採中の事故2件、「切断した幹を降ろす作業中、梯子から墜落」「森林調査業務中に熊に襲われた」が2件。ちなみに昨年の全国の死亡は42件と多発。うち北海道の死亡4件は、全部が伐採中の激突や下敷きだった。
  • 製材工場など木材製造の現場では、ここ数年道内に重大災害がゼロという結果は誇らしい限りだ。道外の事例は「コンベアに挟まれた」「バーカーに巻き込まれた」「透視台と壁の間に挟まれた」「トラックから荷下ろし中、丸太の下敷き」「工場内で体調不良」に起因野死亡事故という。
  • 災害の全ては「不意」をつかれて「魔の一瞬」に発生する。人と機械が重い木を対象に稼働するのだから、ひとたまりもなく命に直結する。安全対策に『過ぎる』はない。経営者と現場で働く人の絆が根幹をなす、と産業医は指摘する。「経営トップが危険な現場に立つ従業員の姿に重ねて、安全を噛みしめることが決め手になる」ともいう。指摘は単なる心理作戦ではなく、ゼロ災害への根底にあるべきもの、と受け止めたい。安心安全の原点が、ここにあることを関係者挙げて意識し、厳しい冬の環境を無事に成果と繋げたいと願う。
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2015年12月 4日 (金)

長原さんパートⅡ

前号記事でご紹介した家具業界の重鎮「長原さん80年の歩み」、パートⅡとして象徴的な記録画像をご覧いただきます。
 
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3年に一度開催の「国際家具デザインコンベンション」
会場の一部
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形が変化する椅子(国際コンベンションから) 
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ゴールドリーフ賞(同)
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シルバーリーフ賞(同
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ブロンズリーフ賞{同)
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無垢の道産材に拘った脚物家具の世界(カンディハウス)
(注)掲載画像には国際デザイン コンベンション資料も含まれます。

家具の大御所・長原さんが残したもの

全家連=全国家具工業組合連合会会長を務められた旭川の(株)カンディハウス相談役・長原実さんの逝去は、大御所を失った影響の大きさが関係者の間に今もなお衝撃となっている。
昭和10年上川郡東川町出身の長原さん、43年に旭川インテリアセンターを立ち上げ、今日のカンディハウスに社名を変更。情熱的に「家具の美学」「家具の世界」に身をおいて、家具職人、デザイナーとしての力量啓発の道を極めた。時代の需要に呼応する製品を考え、国内外に販売拠点を持つ、いはば本格派家具メーカーに君臨した。
地元旭川家具業界も「箱物製品の需要激減が見て取れる」との先見で、自社を脚物専門メーカーに転換。
旭川家具工業協組理事長として指導力を発揮し、地域業界を纏めてきた。この実績からのちに全家連会長に推挙されて、全国の家具業界に斬新な考え方を発信しつつ、国際家具デザインコンベンションを旭川での開催実現に尽力を結実させた。
長原さんは一貫してナラを主軸に広葉樹の魅力を唱い、北海道産広葉樹協議会会長として広葉樹材の付加価値利用に情熱燃やした「銘木市公開市場」生みの親・故髙橋丑太郎さんと共に『北海道広葉樹の将来展望を語る』フオーラムに、パネラーで参加。さらに米国広葉樹輸出協会が旭川で開催したアカデミックな「アメリカ広葉樹の諸課題と展望」フオーラムに家具産業界代表の一人として参加。帰するところ「素晴らしい広葉樹の真価を広める道は、そもそも教育から考えなければいけない」の持論を開陳する姿があったのは印象深い。
その論理にたって「ものづくり」に拘った80年の人生は、旭川に「ものづくり大学」の開学を熱っぽく語る晩年の言動をして、「地元をモノづくり王国に育てて欲しい」という遺志を託された著名な方もおられると聞く。
人材育成のためにと『人づくり1本木基金』を私財投じて創設されて逝った、異色の偉人・長原さんの存在感は、森林産業界にも語られる部分少なくはない・・・。
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「ものづくりは教育から・・・」が持論の長原さん
米国広葉樹輸出協会のフオーラムで。

2015年12月 1日 (火)

28年の銘木市開催日程決まる

旭川林産協同組合(髙橋秀樹理事長)主催の「北海道銘木市」ー28年の年間開催日程が決まった。例年通り7月、8月の2か月は夏休み。年間10回の開催計画は、下記の通り。
 
第392回   1月22日(金)
第393回   2月26日(金)
第394回   3月25日(金)
 
第395回   4月28日(木)
第396回   5月27日(金)
第397回   6月24日(金)
 
第398回   9月16日(金)
第399回  10月14日(金)
第400回  11月11日(金)
第401回  12月16日{金)

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