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2016年6月

2016年6月29日 (水)

第397回北海道銘木市~売上2,437万円也・・・夏休みへ

 706.519m3展示して行われた北海道銘木市(主催/旭川林産協同組合=髙橋秀樹理事長)・・・夏場期入りの原木事情は、季節的な背景に関わる生産減の北海道事情から、市売事業にとっても厳しい時期となるのが常。実行委員会関係者の集材の仕事も、苦戦の鼓動が伝わる。

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  石狩・日高北部・十勝西部・十勝東部の4管理署からの官材188.349m3、外材の34m3を含む今回の出品材。約1割の元落から、販売総量は633m3。平均単価38,474円で総売上額2,437万1,582円とした。

 特徴的なのがタモの展開。僅か1%(前月9%)の元落で、完売といっていい状況を見せたことだ。このほか ナラが6.8%, イチイ6%, イタヤ5.2%, シナ7.9%などが一桁台元落となったが、セン、ニレ、イタヤが前回市対比で半数%以下の元落率と善戦。カツラも価格的には高値に終始。日高北部暑の銅賞付きマカバが、全樹種の最高値となって33万円也。

 道外企業の取得状況は、全量の約2割を平均単価82,712円で取得。その大半は名古屋、岐阜など中部地区で占めて平均単価は80,691円。


6月市の結果一覧、下記の通り~


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銘木市は7月、8月の2か月間夏休みに入り、次回開催は9月16日(金) 。
 
 
 
 

2016年6月27日 (月)

山菜料理コンクール・・・山の恵み6次産業化へ

  森林からの食の恵みを通じて、楽しみながら多くの人に森林に関わっていただき、森林産業の啓発と地域の振興に繋げていく目的で開催された「山菜料理コンクール」。

  ユニークな取り組みは、道内・道外から63公募者の1次審査を突破した8名が、雲海絶景の地としても注目されるトマムの樹海は占冠コミュニティプラザを会場に集い、技を競った。

 

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一般財団法人日本森林林業振興会旭川支部/旭川大学短期大学部/(株)星野リゾート・トマム/占冠村/占冠村教育委員会で構成する実行委員会の主催も、実質的に事務局担当の森林林業振興会旭川支部は小林忠秋支部長ほか関係職員の総力による企画開催。
 
  スローフードしむかっぷの協力のほか上川総合振興局、旭川市、北海道新聞社の後援も加わる。
 
コンクールでは
*占冠村の新鮮な山菜を使っていただく
*会場では旭川大学学生が作製した山菜紹介パネルで知識を深めていただく
*地元食堂の方々の協力のもとに山菜料理試食コーナーを設け、技の料理を来場者にも味わっていただく
 等々、披露された10代から80代の8名によるアイディア溢れる労作の話題で盛り上がった。
 
 
  今回の2次審査出場者は、東京、京都はじめ道内は江別、旭川に三笠などの高校生ら8名。審査委員の試食審査の結果は~

 

○最優秀賞・・・北海道三笠高等学校  溝 翔太さん
           「春天薫野菜雲呑湯~春かおる山菜ワンタンスープ」
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○優秀賞・・・・江別市  山口太一さん
          「ウドと道産チーズで作る“ウド ”ベージェパスタ~春の香り~」
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○優秀賞・・・・北海道三笠高等学校  得田茉菜さん
          「山菜ミートローフgift~パイに包んだ思い」
 
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   最優秀賞の溝さんの料理は、星野リゾート・トマム内のメインダイニング「hal-ハル」で7月1日(予定)から31日までの1か月間、期間限定で提供される。

   2次審査に出場の8作品の料理は、今後レシピ集を作成して新しい山菜の味わい方として、PRしていきたい、HPでも紹介を予定。

  「今後も山菜の魅力を発信して、多くの皆さんに楽しんでいただくコンクールにしたい」
「山菜採取をツーリズムに活用するなど観光産業への発展を視野に、将来的には6次産業化の推進を考えたい」 としている。


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    日本森林林業振興会旭川支部の「林友ビル」

 

 

 

2016年6月19日 (日)

北海道銘木6月市・706.5m3展示で24日開催

今月24日開催される第397回北海道銘木市。

■〈出品材の内訳〉

官材~189m3(単椪167.096m3、ロット椪21.253m3) 
外材~ 34m3(タモ、ナラその他)
民材~518m3(全量単椪)

総量706.519m3。

官材出品の署別
石狩署・・・103m3, 日高北部暑・・・57m3,  十勝西部署・・・10m3, 十勝東部署・・・19m3。
  • ■樹種別出品量(m3)
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2016年6月14日 (火)

新国立競技場の椅子木製化 政府に申し入れ

2_32020年わが国で開催されるオリンピック。

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(画像・日本スポーツ振興センターHPより)



   そのメーンスタジアム「新国立競技場」建設に際しての6万8千席の観客席問題。

 政府が考えてきたプラスチック製椅子について、大会実施本部が政府への「木製椅子の採用」申し入れを行った。
今年2月、自民党の5輪関連部会が「木製いすの導入に関する申し入れ」を纏めて関係機関へ要請活動を行った。 

 「日本らしさ」を象徴するに相応しいメーン会場の佇まい・・・『木の文化・日本』を表現する「木製」という発想は、国民目線と合致するもので大いに歓迎したい。
日本固有の「木の文化」。その原点でもある匠の技を駆使し、重要な部分を担い仕上げていく意識は自然的であり、そこを欠いてならないのは当然な話。
 
  1億立方の連年生長量をして、今や総蓄積量は49億立方。半世紀近い歴史は、往時の2倍半を超える蓄積である。国土の3分の2を占める森林大国日本。

 スタジアム外構の「みどりの樹木」・椅子を含む内装の「木材化」は、文字どおり「木の文化」と世界を繋ぐ「進歩と調和」 を唱うものになるだろう。

 

 大量の木材が使用される結果は、国内森林産業の活性化に大きな影響をもたらすことは間違いない。

 

 当初のプラスチック製椅子の発想に、推測される コストへの課題~
  1. 20 億円前後が見込まれる有機質の椅子、これを無機質木製化にすると2倍     から3倍のコスト高という課題。
  2. さらに調達に2年半から3年はかかるであろうという可能性への予見。
  3. 完成後半世紀も経過すれば、椅子の維持管理経費も莫大な単位の額が見込まれる。
こうした点が背景か?としても、ここは価値観をオール日本的視点で政治的解決を望みたい。

  「プラスチックでは画竜点晴を欠く」「木製にすることで 『木育』 にも資する」 と自民党の再決議のほどを見聞するも、力強い。「みどりと木の造形表現」がもたらす結果に、さらなる面目躍如への期待感を膨らませる森林産業界である。

2016年6月10日 (金)

日本製紙連合会の人事

  日本製紙連合会は先月、第45回総会で会長の異動を含む役員改選があった。

新会長には日本製紙(株)代表取締役社長・社長執行役員の馬城文雄(まのしろふみお)氏 が就任。
 
    改選された新役員次の通り~

会長・・・馬城文雄氏(兼 総務部会長/林材部会長)

副会長(兼 紙部会長)・・・王子ホールディングス(株)社長・矢嶋  進氏
副会長(兼 板紙部会長)・・・レンゴー(株)会長兼社長)・大坪  清氏
副会長(兼 パルプ・古紙部会長)・・・北越紀州製紙(株)社長・岸本哲夫氏
副会長(兼 技術環境部会長/労務部会長)・・・三菱製紙(株)社長・鈴木邦夫氏

常任理事・・・王子製紙(株)社長・青山秀彦氏
常任理事・・・王子マテリア(株)社長・野沢高史氏
常務理事・・・中越パルプ戸婦業(株)社長・加藤明美氏
常務理事・・・特種東海製紙(株)社長・松田裕司氏
常務理事・・・(株)巴川製紙所社長・井上善雄氏
常務理事・・・丸住製紙(株)社長・星川一治氏

(同会HPより)
 

2016年6月 9日 (木)

活力発信?木協の存在感に期待

旭川地方木材協会(三津橋 央会長=協会員50社)の第65回目の通常総会が開催された。
 
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   公共施設・住宅建築をはじめ、木質バイオマスへの木材利用、国有林・道有林等関係機関への対応などを主体とする今年の活動方針・・・新役員体制のもとで協会の更なる面目躍如に関心は高まる。新規会員6社の加入もまた、組織の活性化という面ではプラス思考に歓迎される。
 
 
 改選期の新役員次の通り~(敬称略)
 
会  長・・・三津橋 央  (三津橋産業代表取締役)
 
副会長・・・高橋範行(昭和木材・代表取締役専務)
副会長・・・忠津   章(忠津木材・代表取締役社長)
副会長・・・山田   彰(山田木工場・代表取締役社長)
副会長・・・北村   彰(北村林業・代表取締役社長)
副会長・・・相田泰宏(相田木材・代表取締役社長)
 
理  事・・・山本一範(山本木材・代表取締役社長)
理   事・・・近藤峯世(近藤木材産業・代表取締役)
理   事・・・齋藤光久(齋藤工業所・専務取締役)
理   事・・・三津橋孝仁(三津橋農産・代表取締役専務)
理   事・・・河端正敏(麻生木材工業・代表取締役社長)
理   事・・・桜井範明(北日本木材・代表取締役社長)
理   事・・・岩間八也(岩間木材店・代表取締役)
 
監   事・・・近井孝義{近井木材産業・代表取締役)
監   事・・・森谷浩久(きょうもく・代表取締役)
 
 
 新規加入は次の6社~

音威子府林産企業協同組合
北森協同組合
丸源機械株式会社
株式会社コーエキ
有限会社オキツ産業
道北ハウジングシステム協同組合
 
  木材協会は昨年、士別市並びに旭川市の庁舎新築に関し、さらに幌加内町町営施設について、地域産木材の利活用の要請活動を展開。「森林の市」主催をはじめ、林産試験場・林産技術普及協会が共催する「木のグランドフェア」に協賛など、森林産業の普及啓発活動に直接間接に参画。木材需要の大宗をなす建築・家具業界との連携にも、配意を深めてきた。

  地方木材協会は道木連との連携で対処すべき事項も少なくない。今年の活動にもそうした点が読み取れるが、ホームページの積極的な活用でタイムリーな情報提供を進めていくことにしている。

2016年6月 8日 (水)

売上10億1千万円・昨年度の北海道銘木市実績

   原木の公開市場を主催する旭川林産協同組合(髙橋秀樹理事長)の第67回総会。
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   北海道森林管理局並びに北海道水産林務部への「国有林材・道有林材安定供給」の要請をはじめ「素材の検知講習会」「銘木材の研修会」など原木問題への対応、さらに木材製品の需要拡大問題では、近隣市町村(旭川市、幌加内町)への新庁舎建設に伴う木材製品の活用要請など実効性の高い諸問題に取り組んできた昨年度の活動が特記されるが、同組合が年間10回実施している「北海道銘木市」は事業活動のハイライト。

   総会で報告された27年度の実績は~
■全体の実績
*総出品材・・・22,456m3、
*総売上量・・・21,598m3、
*総売上額・・・10億1千万円。
前年比で出品材は4%弱(800m3)の減、売上数量4%(900m3)の減、売上高では6%(6,600万円)の減小。

*総平均単価は46,792円983円安となった。

■27年度の出品材は、前年度に比べると民間材が1,796m3減少し、国有林など官材が922m3増加したが、売上は減。元落率が0.5%増えて3.9%となった。道産広葉樹が小径化しており、マカバをはじめとする優良原木が激減した現実がある。

■昨年度の総出品材のうち、ロシア、アメリカをはじめ外国材は3.6%の806m3。円安の影響から価格がアップ。現地輸出国の伐採制限もあって、前年比で218m3少なかった。
 
■参考までに昨年1年間の主要樹種平均単価は、次の通り~
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因みに昭和42年の開市以来の 売上量の累計は1,144,663m3、売上高累計も951億8千万円となった。
 その他の総会案件では、欠員となっていた同組合の理事1名について、桜井範明氏(北日本木材代表取締役)を選任した。
 

2016年6月 5日 (日)

林産試験場・伊佐治主任が栄誉の受賞

   道立総合研究機構 森林研究本部 林産試験場性能部保存グループ 伊佐治信一研究主任の「塗装木材の凍結融解に対する抵抗性と積雪寒冷地における耐候性予測方法に関する研究」が高く評価され、このほど公益社団法人日本木材保存協会(今村祐嗣会長)の「木材保存学術奨励賞」を受賞した。北海道では7年前に同試験場の宮内輝久氏が受賞以来、2人目。

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今村会長から受賞の伊佐治主任

 今回受賞の研究は~

①屋外用塗装の凍結融解についての抵抗性の有無を、屋外暴露試験や凍結融解試験を行って調べ、多くの塗料については抵抗性を有していること、柔軟性の低い塗膜を形成する塗料については、凍結融解作用の影響を受けやすい。
②積雪寒冷地域で利用される塗装木材の耐候性能の予測に適した耐候性予測試験方法として、従来から行われている光照射と散水の繰り返し処理に、凍結融解処理を組み合わせる方法を提案し、屋外暴露試験との相関性が向上する。
~という二つの成果が明らかにされた。


 木材の高耐候化をはかる必要がある木材保存の分野に、大きく貢献する研究業績。その背景は~

*木材を屋外で利用する際は、材の表面を劣化から保護するために塗装が必要な場合が多い。近年では塗装の場合、臭気や揮発性有機物低減のため、多く使われるようになってきた水性塗料には水を含むことで塗膜の耐水性や耐候性に不安視のむきがあり、知見の蓄積が必要とされていた。

*積雪寒冷地で屋外に曝された塗装木材は、水分の負荷が大きくなる、凍結融解作用の影響を受けやすい環境での性能が明らかになることが、関連業界から望まれていたなかで、今回の研究では「多くの塗料に抵抗性を有している」ことが明らかになり、中には凍結融解作用で塗膜劣化が早く起きる塗料の存在、一方柔軟性ある塗膜を形成する塗料は,凍結融解の影響を受けにくいことも明らかになった。

*こうした知見を耐候性予測に反映のために検討した促進耐候性試験方法。主に光照射と水分の負荷を与える促進劣化処理に凍結融解処理を加えることで、屋外暴露試験との相関性が向上することを明らかにした。


~ということで「多様な気象環境で利用されることが想定される木材製品の塗装仕様を検討していく上で、有用な知見と考えている」としている。

2016年6月 1日 (水)

北海道銘木市~5月市は総平均単価 37,045円也

  5月下旬に開催された旭川林産協同組合(髙橋秀樹理事長)主催の396回銘木市~冬場最盛期の余韻も夏場への移ろいを映すで、725m3の出品量はやや“こじんまり”の印象も時期的な問題。通例のパターンも2時間あまりで売上2,116万円は、一定の評価を得るものとなった。

 出品材は、官材が網走南部署の23.8m31署。外材はナラほか47m3で、全体比6.5%
。        

  樹種別では、244m3のナラを最多にメジロ63m3,タモ57m3、セン34m3が量的に主力で、
あとは10m3台から 20m3前後と続く。

   二桁単価のイチイ、 ウォールナットを除けば、カツラが78,400円と突出して健闘。次いでクルミの53,000円台、ナラが37,000円、タモとセンが32,000~33,000円台と続く。

 全体の元落率21%は、材質を反映した結果と見る。


   道外企業の取得は、中部地方43m3, 近畿地方24m3、九州地方12.6m3など。総量で73m3の道外流通は率にして約13%、金額にして464万円。その平均単価は63,585円ナリ。

 
結果の概況次表の通り
 
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