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2016年9月

2016年9月20日 (火)

森林産業への台風被害・・・復旧へ道が「連絡会議」開催

 北海道に上陸・接近した相次ぐ台風被害。森林産業界への影響も少なからぬ状況から、道は「被害対策連絡会議」を開催した。

 会議は国・道・森林産業界の下記9団体で構成


*北海道森林管理局
*北海道水産林務部
*北海道林業協会
*北海道森林組合連合会
*北海道木材産業協同組合連合会
*北海道治山・林道協会
*北海道造林協会
*北海道森林整備公社
*栄林会


 これまでにない甚大な被害とされる今回の台風。林地崩壊の治山被害が各所に確認されている。路網損壊や倒木などの被害は、生産・搬出事業を含む森林整備にも支障が懸念される。被害状況の把握と的確な対策が急務となる。


 路網の損壊は、伐採~搬出、森林整備などに影響は大きい。16日開催の北海道銘木市でも、道東を直撃した2回の台風影響から、北見・帯広管内からの出品材が間に合わず、全体の展示量は昨年同期対比で2分の1以下に減小した。


 木材関係工場やバイオ関連事業への原木・原料材の供給問題など、森林産業への被害影響を最小限に抑える早急な対応が緊急の課題となる。


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上空から~林地崩壊の模様
   (北海道森林管理局HPより)

2016年9月19日 (月)

夏場明けの「銘木市」・・・生産事業に台風の影響大

 2か月の夏場休暇を挟んで再開された第398回北海道銘木市(主催・旭川林産協同組合=髙橋秀樹理事長)~道内でも大きな被害となった連続台風は、素材生産事業にも少なからぬ影響を与えたことで、16日に開催された9月市は、例年維持されてきた出品材実績1,000m3台を大きく下回る結果となり、対前年同期比41.7%の466m3。

「台風による林道被害や搬出への影響、とりわけ北見・帯広方面の森林被害が顕著で出材、搬出ができず最低の出品材となったが、結果にみる元落ち 8.4%は夏場材としては売れた」と、髙橋理事長の談。


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結果の詳細は、下記表をご覧いただくが、
*中部、近畿方面の本州企業が平均単価109,942円で全体量の13%=56m3を取得した。道外企業としては前回6月市の82,712円、前年同期の40,197円を上回る単価である。
*タモ、セン、ナラ、カツラは1~2%の少ない元落で完売といえる結果。主要樹種ではニレ、ザツカバが2~3割前後の元。


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2016年9月13日 (火)

集う力作「こども木工作品コンクール」・・・10月2日まで公開

 9月10日から10月2日までの期間、北海道立総合研究機構 林産試験場構内の「木と暮らしの情報館」を会場に、展示開催中の『第24回北海道こども木工作品コンクール』拝見の機会をもった。

  道内の小中学生が知恵を凝らした322点の作品は、製材、生木・古木、着色合板などの素性を「組み合わせ」「削り」「接着」などの技法で、有機的に繋がった素朴な力作群に誘われて、暫し時を忘れたような気分を味わうひとときだった。
 
 発想が純粋で爽やかな作品達・・・その多くが、室内の備品や装飾に実用性が高く映ったというのも魅力の一つ。
 森林や木材などに関心を持ち、こうしたイベントに参加したこども達が
  「将来、森林産業の世界にどう向き合っていくのか、いかないのか?」
・・・そんな “彼方の世界”
に思いを巡らしながら、自然への臨場感にも浸るような気分で会場を後にした。

      
~以下は受賞作の紹介 (「特別賞」は一部)
 
最優秀賞(知事賞)
 
  • 中標津町立中標津東小3年~高崎健太郎
  • 作品名「けんたろうハウス」
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  • 中標津町立中標津東小1年~中川結咲
  • 作品名「万年カレンダー」
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  • 滝上町立濁川小1~5年(団体)
    作品名「ザ☆秘密基地~ツリーハウス~
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  • 枝幸町立枝幸中2年~小田桐実夢
    作品名「一つの花」
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優秀賞
  • 旭川市立神居東小3年~多田匠冴
    作品名「いかくカマキリ」
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  • 当麻町立当麻中2年~林港人
    作品名「映えて」
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  • 札幌市立屯田中3年~加賀谷優心
    作品名「花のうつわ」
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  • 旭川市立忠和小4年~小野寺美空
    作品名「本立て」
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  • 当麻町立当麻中1~3年(団体)
    作品名「集うⅧシマエナガの森」
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  • 当麻町立当麻中2年~林港人
    作品名「残暑」
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  • 当麻町立当麻中2年~坂本夢
    作品名「波紋」
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特別賞
  • 旭川市立共栄小4年~野島陽依
    作品名「森の卵」
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  • 東川町立東川第二小3年~藤原隆世
    作品名「手づくりえん筆」
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2016年9月 9日 (金)

第398回北海道銘木市の開催~9月16日(金)

 北海道銘木市(主催・旭川林産協同組合=髙橋秀樹理事長)第398回市売りが9月16日、旭川市内永山の銘木会館で8時10分から行われる。

*展示材は

総量・・・465.647m3

官材・・・単椪157.187m3, ロット椪21.406m3

民材・・・単椪287.054m3

  • 外材・・・32m3

*官材の出品内訳~十勝東部署133m3、上川北部暑15m3、上川中部署5m3,留萌北部暑11m3、北空知支署14m3。

 展示材の詳細は下記表の通り。 (表をクリック)

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2016年9月 7日 (水)

圧巻!この1冊

    知人から届いた1冊の書・・・『長原スピリットを語る』。
 読むうちに胸が熱くなるを覚えた
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 広葉樹の魅力を家具に注いだ、故長原實さんの情熱の証しとも思える良書は、公益財団法人北海道文化財団の発行とある。

 家具職人・経済人でありながら「家具づくりは人づくりから」を唱える教育者であり、思想家と評された長原さんの「残したモノ」を執筆したのは、同文化財団理事長磯田憲一さんだ。

 往時の上川支庁長時代から親交の間柄。副知事を経て大学教授時代に立ち上げた『君の椅子プロジエックト』
(※)は、発想のユニークさに感銘深めた長原さんが高く評価した。ご両人の木材を基点とする「ものづくり」の世界は、共通項として広く人々の視線にとまることとなる。
 
 同財団が平成27年度から始めた事業「人づくり1本木基金」・・・基金の寄付者でもある長原さんが亡くなる2日前、自宅の病床を訪れた磯田さんに “最後の仕事”ともいえる「モノづくり王国にしてほしい、公立北海道ものづくり大学」の構想を筆談で伝えられたという。

 生前から燃やし続けてきたこの情熱を広くに伝えたい、そんな思いで執筆されたのが本書。磯田さんの「発刊にあたって」が胸を打つ。



 熟読させていただいたその要旨~
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  •  木工家具産業のトップとして比類なき指導力を発揮し、『旭川家具』を世界屈指のブランドに育て上げた職人・・・。その長原實さんが、2015年10月8日、私たちの元から静かに黄泉の世界へ旅立たれた。この北の大地と、「ものづくり」へのたぎる思を最期まで途切れさせることのない、見事な人生であった。
  •  既存の権威におもねることなく、孤高と言ってもいい気高い志と洞察力で、時代のあるべき姿や方向を指し示しながら、行動し続けてきた。時には人知れず涙を流し、心折れそうになったこともあったかもしれない。どんなに激しい風圧にさらされようとも、風上に立つことを忘れない人。北の大地にあって常識という固定観念やしがらみの殻を打ち破り、新たな価値を生み出す先駆者であり続けることこそ、北海道の潜在力を地域とそこに生きる人たちの誇りにまで高める道だと信じていたからでしょう。
  •  驚嘆させられるのは、木工家具の産業としてのあるべき方向や、家具職人としてのありようを語る、その理念は家具の世界に止まらず、人間社会の全てに通底する時空を超えて心にしみる思想、哲学であったことである。

      旅立たれる僅か47時間前の2015年10月6日、午後2時。退院されて自宅に戻った長原さんは、ベッドの上で私の来訪を待っていてくださった。「1本木基金スタートして嬉しいですね」そう語りかける私に「ようやく間に合った !」と笑顔を見せてくれた。声も出すこと切ないなか、自らベッドに身を起こし、「ものづくり」に向けた思いを、渾身の力で紙にしたためられた。
  •  この地に蓄積する財産としての「織田コレクション」「IFDE国際家具デザインフェア」『道立高等技専」「人づくり1本木基金」を有機的に運用し、地域を「ものづくり王国」に、と記して、柔和な表情で私の手を握り、手を合わせられたのである。あの合掌は、地域社会の中で生き抜いた長原さんが、市民に向けて、木工家具に生きる人に向けて、今を生きる心ある人に向けて手を合わせられたのに違いない。
  •  長原さんが80年の生涯をかけて、渾身の思いで伝えようとした「ものづくり王国」へ、という言葉は、行政機関の計画書が何万語を費やしても描き切ることのできない、地域の進むべき方向性を端的に指し示す「魂の言葉だった。
  • 晩年精魂を傾けた「公立ものづくり大学」開設は、今なお霧の中。しかしこの地の人々が希望に向かって誠実に歩もうとするスピリットを持ちさえすれば、「ものづくり王国」とすることは可能である。何より一人ひとりの心の中に「内なる王国」を築くことはできるはずだ、と信ずる。
  • 長原さんは道半ばで倒れたのではない。想いの丈を語り、行動し、役割を果たし尽くしたと私は思う。
 
 
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(※) 磯田さんが主宰する 『君の椅子』
 
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2016年9月 2日 (金)

「木に親しむ木育の集い」9月11日~・参加募集

  上川中部森林管理署・上川総合振興局南部森林室などが主催する「木育の集い~この木なんの木?」が9月11日、9時から12時まで旭川市緑のセンターで開催される。

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森林散策ををかねて樹木の見分け方講習
*樹木のおさらい・樹木博士テスト
*木のクラフトづくり
などを通して、最後に「樹木博士」結果発表と認定証が授与される。

参加申し込みは9月5日まで。
詳細は下記案内をクリック

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