植樹祭

2015年10月20日 (火)

森づくりフェスタに学ぶ

昔、ニレが繁茂していたことから「ニレの木の傍ら」を意味するアイヌ語「ワットサム」を語源に開村100周年を迎えた和寒町。1,723世帯で3,628人の町が「北海道森づくりフェスタinわっさむ」の開催地として賑わったのは、つい先日だ。町史を飾るに相応しい記録となろう。

一昨年から森林整備に伴う林地残材、木材チップなどを活かしたバイオ事業を展開。公共施設への熱源利用にも力を入れているという。この動きは道内でも増えつつあるが、循環システム構築への方向は、森林機能の重要性と人と自然の共生で住みよい環境づくりを併発する、これが地域住民のもりづくり意識や環境保全への思いに繋がっていくことが期待されると考える。

和寒に住みたい人には、新築木造住宅に200万円、中古住宅には100万円の購入補助する制度で、木材利用を後押しする取り組みも行っている。

下川国有林の「7尺ニレ」を想起させるギター演奏も、和寒のニレに相通ずる話題として、粋な発想だった。

平成18年の台風で林野庁の「森の巨人たち百選」に選ばれていた樹髙27m、直径2mのニレが樹齢300年を一期に倒れた記憶はまだ新しい。これを知った和寒在住ギター製作家・小田島尚人氏が、そのニレ材を活かしたいわばアーチトップギターを製作。これを沼田町出身で元「ふきのとう」メンバーとして、北海道の風景や樹木、緑をテーマにしたたくさんの曲を持つシンガーソングライター・細坪基佳氏が道産材ニレギターを使用して、北海道のトップアーチストが唱う協働ステージが実現した。

こんな洒落た一コマも傑作だった。国内には3台しかない木炭バス。その1台が北海道中央バスにあって、公道を走れる現役の「マキ太郎」バスだ。和寒イベント会場では、地元の木質燃料をエネルギーに参加者の送迎、巡回コースを乗車体験にどうぞ、と言うわけである。

ガソリンに代わるマキで走る代燃車で、後部にガス発生装置を取り付け、マキを燃やして発生する可燃ガスで電気火花を出してエンジンを動かす。

ーなどなど、さまざまな知識や体感で学ぶ機会と考えれば、大勢との新鮮な出会いは改めて大切と痛感させられる。

Basu

Basu2_2


公道を走行できるのは、国内でこの1台のみ「マキ太郎」。

内装も木質化で、雰囲気もなかなか味わい深いおしゃれなバス感触だ

2015年10月15日 (木)

「森づくりフェスタ植樹祭inわっさむ」盛大に開催

 北海道、北海道森林管理局、北海道森と緑の会、北海道林業・木材産業対策協議会などが主催する「北海道森づくり2015 in わっさむ」がこのほど、町が開村して100周年を迎えた和寒町で三笠山自然公園を会場に開催された。最大規模の植樹会場には1千名近い参加者が集い、多様な企画を盛り上げた。

開催テーマは、緑化活動啓発作品コンクール前年度最優秀賞作品の採用という規定により、白糠町立茶路中学2年信行龍一さんの 

 「木や山に 優しい気持ちを伝えよう」

 国土の復興を目指して昭和25年から始まった両陛下をお迎えしての全国植樹祭に連動しする「北海道植樹祭」が時代の変遷に呼応しつつ、昨年度からは国、道、市町村、民間の森づくり・木育行事を「森づくりフェスタ」の一連事業として道民にPRし、関係機関が森づくりネットワークの集いに結集することで、「森づくり・木づかい」の機運を高めることとした取り組みも今年で66回目、格調高い北海道の伝統行事として感動の輪が道民により深まることを期待したい。

上川総合振興局北部森林室をはじめ実行委員会の1年前からの取り組みは、三笠山という恵まれた自然環境を最大限に活かした企画と設営をして、素晴らしい成果を残した。

 

 9時からの町民によるハルニレ、ナナカマドの植樹に続いて、打ち上げ花火を合図に式典開式。

 関係者挨拶のあと、指導林家の吉田昭八、佐藤正男両氏への感謝状贈呈。和寒小学校生代表6人の力強い緑の宣言に対して、道森と緑の会代表者から『みどりの羽根が生まれて65年、多くの人々によって豊かな山々が国土や暮らしを守ってくれているのは素晴らしい。これからも緑を大事に・・・』と、檄の言葉を述べた。

 引き続き式典セレモニーの一つ、隣接地に今津・佐々木両国会議員・三井道議会副議長、竹内森林林業活性化推進議員連盟会長、宣言をした6人の小学生のほか辻副知事、黒川北海道森林管理局長、奧山和寒町長、角舘森と緑の会副理事長、沓沢林業木材産業対策協議会事務局長らがハルニレ、エゾヤマサクラを植樹。それを記念する看板の除幕式・・・道山崎水産林務部長と紺谷上川総合振興局長が左右に看板を挟んで伸びるテープを植樹者全員の手で引き、白布を降ろして後世へ伝える役目を担う木製看板も誇らしげに拍手を浴びた。

 フイナーレを飾る全員植樹・・・木材チップ敷設の路網に囲まれた三笠山自然公園内でミズナラ、ナナカマド、コブシ、ヤマモミジ、カツラ、イチョウ、イタヤカエデ180本を植栽した。北部森林室普及課、旭川農業高校、指導林家、上川地域青年林業士、中川町ナナカマド林業グループ、女性林業グループ「木楽女喜の会」、和寒町、森林組合、中学校など幅広い方々の協力と支援のお陰によって、植栽作業も順調に終えた。

Dscn8940

地域の指導林家への感謝状贈呈


Dscn8953

植樹後に記念看板を除幕する来賓と和寒児童たち


Dscn8965

三笠山自然公園の遠方まで広がる植樹作業の大パノラマ