災害_

2017年5月 4日 (木)

多発する「かかり木死亡災害」の実態に危機

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 昨年から今年にかけて「かかり木」処理中の死亡重大災害多発の北海道。
9件の死亡災害は異常であり、危機的状況と言わざるを得ない。
 お座なりの通り一変的な対策・取り組みの繰り返しはもはや通用しない。
 
 未然防止の啓発は大事だが、究極は働く現場の問題。

 作業者に事業主が寄り添いながら、「命の尊さ」に1秒をかけるくらいの熱い思いが求められる点を、今更に改めて直視したい。

 事業主への信頼感と現場従事者の安全意識・・・まさに相応しい効果のある取り組みで得られる成果 「みせるゼロ災」 の上にこそ、健全な職場環境と家族の幸せがあることを願って止まない。
 魔の一瞬で発生する死亡災害。
「何を、どうすればいいのか」・・・企業に改めて問われている重大問題として提起したい。
〈28.1~29.4〉 北海道の林業死亡災害
 
【28年】
*03月~「かかり気落下に激突」
*03月~「地拵え中のブルに轢かれる」
*05月~「除去中のトドマツ風倒木の下敷き」
*11月~「伐倒中に乗って支えられていた転石に直撃」
*12月~「伐倒中にかかられたトドマツが外れ激突」
*12月~「伐採しようとした木にかかっていた木が落下」
 
【29年】
*01月~「伐採中に倒れた木の下敷き」
*03月~「伐採していたシナの木の下敷き」
*04月~「掛かり木の下敷き」
 

2016年9月20日 (火)

森林産業への台風被害・・・復旧へ道が「連絡会議」開催

 北海道に上陸・接近した相次ぐ台風被害。森林産業界への影響も少なからぬ状況から、道は「被害対策連絡会議」を開催した。

 会議は国・道・森林産業界の下記9団体で構成


*北海道森林管理局
*北海道水産林務部
*北海道林業協会
*北海道森林組合連合会
*北海道木材産業協同組合連合会
*北海道治山・林道協会
*北海道造林協会
*北海道森林整備公社
*栄林会


 これまでにない甚大な被害とされる今回の台風。林地崩壊の治山被害が各所に確認されている。路網損壊や倒木などの被害は、生産・搬出事業を含む森林整備にも支障が懸念される。被害状況の把握と的確な対策が急務となる。


 路網の損壊は、伐採~搬出、森林整備などに影響は大きい。16日開催の北海道銘木市でも、道東を直撃した2回の台風影響から、北見・帯広管内からの出品材が間に合わず、全体の展示量は昨年同期対比で2分の1以下に減小した。


 木材関係工場やバイオ関連事業への原木・原料材の供給問題など、森林産業への被害影響を最小限に抑える早急な対応が緊急の課題となる。


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上空から~林地崩壊の模様
   (北海道森林管理局HPより)

2016年4月11日 (月)

木材流通に影響か、合板工場の火災事故

合板メーカーの大手・秋田プライウッド(秋田市)の向浜第二工場で火災が発生。1万8600平方が全焼のほか、第一工場2万1700平方の一部が焼けた。乾燥機設備付近が火元とみられている。

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同社は、国産材合板、フローリング、内装材の生産のほか、森林環境事業、住宅事業などが主要事業で、合板生産量については国内のトップクラス。第一・第二工場のほか、男鹿工場で合板を生産している。
 
2015年4月期でみると、
 
売上高~212億円。
 
原木消費量~566千m3。うち国産材は534千m3。

年間生産量~22百万枚(12mm×910mm×1820mm換算)


同社は、宮城県で合板製造のセイホクグループに属し、その中核のセイホク(株)の代表が秋田プライウッドの代表を兼務している。
今回の被災による東北地方の木材流通には、少なからぬ影響が出るのではないかとの観測が聞かれる。
 
(*同社のHP参照)
 

2015年12月 5日 (土)

緊張感で災害防止を

森林産業界には厳しい冬場期となった。
危険と背中合わせの冬の現場は、災害防止への緊張感が最も高まる時節・・・特段の警戒が欠かせない当たり前のことを再発信し、警戒心を求めたい。絶対に「災害を出さない、出させない」 ことを強く肝に銘じたい。
  • 「気を付けてやれよ」・・・単なる形式型から、極めつけは「ウチの会社は大丈夫だ」・・・こんな乱暴なリスク無担保型まで、姿勢は種々としても『命』の尊さを真面目に、足らずば真摯に、人間回復への有り様を再考したい。
  • 今年1月から現在までに
  • 造材作業関連~全国で死亡災害24件 、北海道4件
  • 木材製造関連~全国で5件、        北海道0件
  • 全国都道府県で最大件数となる重大災害の4件は、宮崎、高知と北海道の3道県。北海道は不名誉な仲間入りに甘んじてしまった。これでいい筈がない。事業体皆さんの責任は重かつ大であるとの意識を求めたい。
  • 林業・木材製造業労働災害防止協会(東京本部・佐藤重義会長)は、「林業死亡災害多発警報」を発令し、北海道支部(松原正和支部長)に通知があったと聞く。道でも北海道労働局、北海道森林管理局、道森連など関係機関と協働で林災防北海道支部の再発防止対策に協力して取り組むとしている。
  • 道内での4件の死亡災害は、「かかり木が同時に倒れて下敷き」「長さ8m,径30㎝伐倒トドマツの下敷き」で、最も多発する伐採中の事故2件、「切断した幹を降ろす作業中、梯子から墜落」「森林調査業務中に熊に襲われた」が2件。ちなみに昨年の全国の死亡は42件と多発。うち北海道の死亡4件は、全部が伐採中の激突や下敷きだった。
  • 製材工場など木材製造の現場では、ここ数年道内に重大災害がゼロという結果は誇らしい限りだ。道外の事例は「コンベアに挟まれた」「バーカーに巻き込まれた」「透視台と壁の間に挟まれた」「トラックから荷下ろし中、丸太の下敷き」「工場内で体調不良」に起因野死亡事故という。
  • 災害の全ては「不意」をつかれて「魔の一瞬」に発生する。人と機械が重い木を対象に稼働するのだから、ひとたまりもなく命に直結する。安全対策に『過ぎる』はない。経営者と現場で働く人の絆が根幹をなす、と産業医は指摘する。「経営トップが危険な現場に立つ従業員の姿に重ねて、安全を噛みしめることが決め手になる」ともいう。指摘は単なる心理作戦ではなく、ゼロ災害への根底にあるべきもの、と受け止めたい。安心安全の原点が、ここにあることを関係者挙げて意識し、厳しい冬の環境を無事に成果と繋げたいと願う。
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