北・北海道森林産業界新春の集い・・・大盛会
「北・北海道森林産業新年交礼会」・・・6日の月曜日、アートホテル旭川に過去最多154名が集う大盛会裡。
主催は「新年を祝う実行委員会」~旭川地方木材協会(三津橋央会長)、旭川林産協同組合(髙橋秀樹理事長)・一般社団法人旭川林業土木協会(新谷龍一郎会長)・旭川地方森林整備事業協同組合(野村幸生理事長)・旭川地方原木市協同組合連合会(髙橋秀樹会長)の5団体に構成機関として北海道森林管理局上川中部森林管理署の6機関で構成する。
令和新時代の幕開けに相応しく、日程や会場も新たな装いで開催された65回目の交礼会。
三津橋実行委員長のあと、竹内道議会議員、河野北海道森林管理局森林整備部長、西川旭川市長、佐藤上川総合振興局長の挨拶・・・関係団体機関長らによる「新春鏡開き」。八坂林産試験場長の祝杯で会場は一気に盛り上がりへ。
トドマツの大径化、広葉樹の利活用、造林造材部門の人材不足など取り巻く環境に、代表者の挨拶では前向きな応援の姿勢、さらに4月、旭川に開校する「北の森づくり専門学院」の充実に「官民上げた応援が重要」といった発言も。森林産業界が期待する道内唯一の開校に、力強い風が吹く。
交礼会の締めくくりは旭川林産協同組合・髙橋理事長のコメントと祝いの3本手締め。
コメントの要旨は以下のとおり。
今年は新天皇の元「令和」の最初のお正月。北・北海道の森林産業人が一堂に会して「平成をリセットし、令和で頑張ろう」と誓うことは、まことに意義ある。
昨年11月14日新天皇が国民の平安や五穀豊穣を祈る「大嘗祭」が挙行されたが、その場所「大嘗宮」の5つの鳥居に北海道の木の皮がついたままのタモ丸太が使用された。杉やカラマツの中にあって、タモが堂々たる存在感を示していた。出場所は国有林であるが、旭川林産協同組合が木材業者としてこの丸太の選定と宮内庁への搬入に携わることができ、誠に光栄と感じている。
2011年3月11日以来、日本列島は地震と台風と豪雨によって、毎年大被害が発生している。昨年は2度の台風で1兆円を超える被害である。昨年12月1週間NHKで「災害に耐える社会へ」という特集があった。今後30年に70%の確率で都市直下地震、80%の確率で南海トラフ地震を予測し、膨大な死者と被害をこれでもかと予測した。しかしその対策は非常にお粗末なものだった。本来なら北海道へ首都移転を提案すべきと考える。
交礼会に集まった木材業者は、災害が最も少ない北・北海道で事業を行っている。
安全な立地こそ企業にとって重要な基本であり、利点である。安全で資源がある北海道、われらに利あり。2020年も頑張ってまいりましょう。